ごりぞーブログ

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「親孝行」したいときにはもういない

◎親孝行

 2023年6月3日、父の命日だ。

 

 61歳だった。

 

 この記事は僕が父のことを考え、思ったことを書くものであり文章もきっと上手くはない。

 勝手なブログだが、大切な思いなのでご容赦願いたい。

 

 父の病気のことは以前のブログでも書いている。

 末期の肺癌だ。

 抗がん剤での治療は順調だった。

 と言っても延命治療なのでいずれは治療が追いつかなくなる日が来る。

 

 2022年の年末、父はコロナにかかった。

 病院に連絡をして即入院、治療をした。

 父の最後の年越しは病院のベッドの上だった。

 それなので、父との最後の年越しの思い出は2021年に息子が「ジージ、腹筋割れたよ」って言って服をまくった瞬間、紙に書いた6つに割れた腹筋を見て大笑いした記憶が一番残っている。

 そんな父を見ていたらいつまでもこんな感じで病院に通いながらいられるような気持ちになっていた。

 実際本人は体調が徐々に悪く変化していって、できない事が多くなっていってることが寂しく思っていたんだろう。

 

 治療がながく続いてくと、最初に癌と知ったときよりも緊迫した感情は薄くなっていく

 僕は同時期に鬱になり最初は父との時間がたくさん持てたが、病状の回復とともに社会に復帰することで父のことを見ることが減っていった。

 いつも家にいるから、いつでも話しができるから!

 そう思っていたのかもしれない。

 父は最期のほうは脳への転移もあって、耳があまり聞こえなくなっていていた。目もあまり見えなくなって家にいてもただ時間を過ごしているだけ。

 そんな状態の父が脳に転移した癌を治療しに入院したときも、また家に帰って来られるだろうなんてあまい考えのままだった・・・

 いま思えばあの時が家で見られる最後の姿だったのに、自分の事ばかりで何も考えていなかった。

 

 死んでしまったらもう会うことができないんだ。

 

 父は最期まで父だった。

 僕にとっての道標だ。

 残された人の気持ちを味わったことで少しだけまわりがみえたんだ

 

 僕は親孝行できていたのか?

 

 ただ言えることは自分にとって息子が元気に育ってくれていることが嬉しいし、家族で一緒にいられることが何より幸せに感じる。

 

 親孝行ってそういうことなのかもしれないな。